本日はお客様のご依頼によりスマートフォンケースのサンプル製作です。合皮やフェイクレザーと呼ばれるウレタン系の厚みのある材料(PUレザー)を使います。スマートフォンを入れるスペースに加えて、コの字に開くファスナー(ラウンドファスナーと言います)の中に小銭入れとカードケース機能を追加した、ケースというよりはポーチや財布に近い商品になります。
2色で製作。向かって左は廉価版、右は機能性モデルです。
背面には定期券やICOCA等を入れるケースがあります。
廉価版はカードケース機能を取り除いた価格重視アイテムとなります。
ファスナーも廉価版は樹脂製を使い、コストを削減しています。
こちらの製品ですが、厚みのある合皮を使うためミシンを選ぶことと、一度 針が通った生地は穴が開いてしまいますので同じ生地を使って修正ができない=歩留まりが悪くなり、量産は難しい商品となります。
その合皮にも主にPUとPVCの二種類があり、PUの方が価格を抑えることが出来ますが、長年使用していると加水分解による経年劣化が起こり、合皮の部分がぽろぽろと剝がれやすくなってしまいます。一方で PVCは加水分解には強いのですが、時間が経つにつれて表面が硬くなり割れやすいといった劣化があります。本革はやはり値が張りますので、コスト重視のお客様にはPUまたはPVCをご選択頂いています。
弊社では本革やPU/PVCレザーを使ったポーチやカバン、リュック、財布等の製作も得意としておりますので、お気軽にお声かけ下さい。
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