2023年6月19日 縫製 ぬいぐるみの生産はお任せください

2023年6月19日 縫製 ぬいぐるみの生産はお任せください

大変ありがたいことに、ぬいぐるみのご注文が増えています。中国製の値上がりや、仕入国分散によるリスク管理が主な理由のようです。

 

ベトナムで調達できる生地も増えつつあり、人件費や諸経費中国より安いことからベトナムの競争力のある価格帯も喜ばれています。ここではベトナムで生産されるぬいぐるみの特徴についてまとめます。

 

シャチ.png

140cmのシャチ。大物も得意です。

 

①  価格

弊社にお問合せを下さる方々からのご質問で一番多いのがベトナム製の価格帯についてです。使用する生地や生産数量によって価格は上下しますが、中国製よりも競争力のある価格で生産できる工場もあれば、中国製よりは高くても高品質を売りにしている工場など様々です。

 

弊社の本社があるベトナム南部、ホーチミン市の周辺には10数社のぬいぐるみ工場があります。その10数社に訪問し見積りを依頼したところ、特に下記の条件が価格に影響を与えることが分かりました。

 

〇  工場の所在地

ホーチミン市の中心部に近い工場ほど価格はやや高めの傾向があります。工場の家賃や人件費がホーチミン市郊外よりも高いためです。それでも、社員寮を用意して地方やカンボジアから人材を募りコスト削減に注力している中心部の工場もあります。

 

一方で、クチやホクモン、ドンナイと呼ばれる地域など、ホーチミン市の中心から車で1時間ほど離れたところにある工場は価格競争力が高く、中には家賃の掛からない自社工場で生産している工場もあります。作業員の人件費は中心部であれば8,000,000vnd/月から、ホーチミン市郊外であれば6,000,000vnd/月からとなります。

 

〇  生地の調達

・ベトナム国内の生地輸入業者から購入する

・中国から生地を自社で輸入する

・ベトナム製の生地を購入する

 

主にこのような生地の調達方法があります。ベトナム製の生地を使用する場合、生地のバリエーションが少ないというデメリットはありますが、生地のコストは中国から輸入するよりも下がります

 

〇  縫製の委託

縫製を自社で行なわず内職に歩合で任せることで人件費を抑えている工場もあります。コストを削減できる一方、工場に縫製のノウハウが蓄積できないであったり、縫製の質に少しバラつきがみられる、というデメリットもあります。

 

これらをまとめると、ホーチミン市郊外の工場で / ベトナム製生地を使用し / 縫製を内職に委託している工、基本的には最も競争力のある価格を出せる工場となります。

 

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定番のクマさん。

 

②  品質

ベトナム人は手先が器用といわれているだけあってホーチミン市近郊の10数社では品質が大きく劣るような工場は見受けられません。MINISO等の量販店向けOEMを行なっている工場や、日本やヨーロッパ、アメリカCPSIA, ASTM F963, Proposition 65の規格に対応)向けに輸出経験のある工場は、より安心して生産を任せることができます。

 

ディズニー等の監査を受けている工場があるかどうかについてご質問を受けることがあるのですが、弊社が訪問した10数社でいうと、正式に監査を受けたところはありませんが、一部の工場で、孫請けとして版権物を生産している工場はあります。

 

③  サイズと生産

弊社がよくご注文を頂くぬいぐるみのサイズは140cm, 120cm, 60cm, 40cm, 25cm, 10cmで、一般的にはサイズが小さくなるにつれて縫製の難易度も上がります。工場もサイズによって得手不得手がありますので、サイズに応じて最適な工場をご提案しています。

 

基本の生産ロット5001,000/ 1アイテム、納期は40フィートハイキューブコンテナ1本分であればご注文後約11.5か月となります。お客様がオリジナルのぬいぐるみを製作されたい場合、デザイナーが常駐している工場がほとんどなので、製作したいイメージ写真やイラストを頂ければ形にすることができます

 

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とあるホーチミン市の工場。

 

④  梱包方法

ぬいぐるみをそのまま輸出すると、かさが張ってしまい輸送費が高くなります。そこで、お客様からのご要望に応じて、ぬいぐるみをビニールに入れ真空圧縮を行ない、コンテナへの積載数量を増やす方法も可能です。

圧縮.png

写真は60cmのぬいぐるみを真空圧縮した比較写真。全体的に小さくなり、厚みは1/4程度に。

 

例えば、高さ60cm、重さ270gのぬいぐるみを真空圧縮した場合、40フィートハイキューブコンテナには約8,0009,000個のぬいぐるみを積むことができますが、圧縮しない場合は2,000個程度まで積載数量が少なくなります。積載数量が少ないということは、ぬいぐるみ1個に対して貿易に掛かる諸経費も増えることになります。

 

仮にベトナムから日本への貿易に掛かる諸経費が20万円とすると、8,000個入る場合は1個25円、2,000個しか入らない場合は1個100円と、ぬいぐるみ1つのコストに75円の差が生じます。従いまして、ぬいぐるみのような重量が軽いわりにカサの張る商品は、輸送費を無駄にしないためにもコンテナの中に出来るだけ多く積み込むというのが原則になります。

 

まとめ

今回はベトナム製のぬいぐるみについて、価格 / 品質 / 生産 / 梱包 の観点からお話させていただきました。

 

弊社ではホーチミン市近郊の複数社の工場と業務提携を行なっており、お客様のご要望に応じて適切な工場をご紹介しております。ぬいぐるみの輸入にご興味がございましたら、お気軽に [email protected] へご連絡ください。商品のイメージまたはイラスト、サイズ、数量、希望購入価格の情報を頂けましたら、速やかにお見積もりをご連絡いたします。

 

 

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