法人向け 海外送金の手段と選び方を徹底比較!

法人向け 海外送金の手段と選び方を徹底比較!

本日は、BtoB(企業間取引)における海外送金についてご紹介いたします。弊社「エコプラント有限会社」はベトナム・ホーチミン市に本社を構えており、日本には協力会社として「クリエイトリンクス合同会社(貿易商社)」があります。日常的に、クリエイトリンクス合同会社から弊社へ支払いを送金したり、または弊社と連携しているベトナム国内の製造工場へ直接送金を行うケースもあります。今回は、弊社が実際に運用している海外送金の手段とその特徴について、詳しく解説します。

 

フィンテックの進化で多様化する海外送金手段

近年、金融(Finance)とテクノロジー(Technology)を融合した「FinTech(フィンテック)」の発展により、海外送金の方法は格段に進化し、多様化しています。代表的な方法は以下の通りです:

 

1. メガバンク・地方銀行による海外送金

古くから利用されている王道の手段です。三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行などのメガバンクや地方銀行が提供するSWIFT送金により、世界中の銀行に対応可能です。

 

メリット

・国際的ネットワークにより、ほぼすべての銀行への送金が可能

・正式な書類(送金証明書など)が取得できる

・高額送金や法人取引に強い

・マネーロンダリング対策など国際規制への対応力が高い

 

デメリット

・手数料が高額(総額5,000円〜10,000円になることも)

・為替レートが不利になる傾向あり

・手続きが複雑で、書類提出が必要

・着金までに25営業日ほど時間がかかる

 

2. ネット銀行による海外送金

楽天銀行、住信SBIネット銀行、ソニー銀行、GMOあおぞらネット銀行などが代表的。スマートフォンやPCから手軽に送金手続きが行えるため、急速に人気が高まっています。

 

メリット

・24時間いつでも手続き可能、スピーディーな操作性

・手数料が安い(750円〜)

・為替手数料も比較的良心的

・定型登録により繰り返しの送金が簡単

 

デメリット

・中継・受取銀行の手数料は避けられない

・着金までに25営業日かかる場合も

・高額送金には制限がある場合あり

・現金受け取りには対応していない

 

3. ゆうちょ銀行による海外送金

地方でもアクセスしやすいゆうちょ銀行は、信頼性は高いものの、利便性の面では限定的です。

 

メリット

・全国どこでも利用できる

・初めての方でも安心感がある

 

デメリット

・手数料が比較的高め

・オンライン送金非対応、窓口での手続きが必要

・送金対応国が限定的

・着金までに日数を要する

 

4. Fintech系の海外送金サービス

近年注目されているのが、Fintech企業によるオンライン完結型の送金サービスです。スマホアプリやWebを使って、低コストでスピーディーな送金が可能です。

 

主なサービス

Wise(旧TransferWise):実勢為替レート+明確な手数料

Revolut:多通貨ウォレット付き、旅行・ビジネス両用可

PayPal:オンライン決済+送金(為替手数料に注意)

SBIレミット:現金受取可能、対象国多数

Kyodai Remit:外国人労働者向け、対面サポートあり

 

メリット

・手数料が安い

・着金が早い(数分〜当日中)

・アプリで操作が簡単

・為替レートが明瞭で有利

 

デメリット

・高額送金に制限がある

・対応国や受取方法が限定的

・サポート体制が弱い場合も

・取引目的によっては利用不可な場合あり

・弊社の送金運用方法

 

クリエイトリンクス合同会社では、三井住友銀行(メガバンク)と住信SBIネット銀行(ネットバンク)の2つの口座を併用しています。これにより、メガバンクの信頼性とネットバンクの操作性をバランス良く活用しています。

 

ただし、両者ともに送金申請から着金までには35営業日ほどかかることが多く、緊急性が高い取引ではやや不便です。また、ネットバンキングの場合は、送金のための書類提出や送金理由の確認が厳しく、却下されるケースもあります。

 

そこで弊社では、Wise(ワイズ)を導入しています。Wiseを利用することで、ベトナムへの送金が最短数時間で完了します。操作も非常に直感的で、送金手数料もメガバンク・ネットバンクより圧倒的に安くなります。

 

Wise送金の流れ

・Wise上で送金申請を実施

・Wise指定の日本国内口座に日本円で振込

・Wiseが着金を確認後、即座にベトナム側へ送金

 

すべてがオンラインで完結するため、スピーディーかつ低コストでの海外送金が実現できます。

 

まとめ

企業間の海外送金においては、取引の信頼性・スピード・コスト・使いやすさなど、さまざまな要素を考慮する必要があります。弊社では、メガバンクとネットバンクを基盤にしながら、Fintechサービス(特にWise)を活用することで、それぞれのメリットを最大限に生かした運用を行っています。これから海外との取引を検討されている企業様にとって、本記事が参考になれば幸いです。ぜひ、自社のビジネスに合った送金方法を検討してみてください。

 

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