タオルの生産国というと、中国、バングラデシュ、インド、パキスタンなどが有名ですが、近年ではベトナム製のタオルも世界で需要が高まっています。人件費の上がった中国と比べるとベトナムはまだ低コストですが、バングラデシュやインド、パキスタンとはコスト面で競争するのは難しい状況です。一方で、目付の細かさであったり、ジャガード織りなどの特殊な織り方においてベトナム製タオルは高品質な物が多く、低~中価格帯で高品質、といったニーズに応えています。ここではジャガード織りについてご紹介します。
ジャガード織りオモテ面。
裏面はこうなります。
「ジャガード織り」とは、複雑で精密な模様やデザインを織り込むための特殊な織り方の一種です。糸を個別に制御しながら縫い上げることで、独特な模様や柄を作り出すことが可能です。
ジャガード織りは、「ジャガード機」という機械を使用しなければなりません。通常の織機では、各糸は一定のパターンで織り込まれますが、ジャガード機では、各糸を独立して操作できるため、複雑で精巧な模様やデザインを織り込むことができます。
ジャガード織りは、テキスタイルや織物製品、カーペット、タペストリー、衣類など様々な用途で利用されています。この技術を用いることで、織物に写実的な画像や複雑な幾何学模様を表現することができます。高度な技術を要するため、製品の品質やデザインの複雑さによっては、手間やコストがかかることがありますが、その美しい模様やデザインの豊富さから、高級なテキスタイル製品などに利用され、芸術性や洗練されたデザインを求める分野で広く愛用されています。
ジャガード織りは、高度な技術と美しいデザインによって、様々な製品で利用され、品質やデザイン重視の市場で高い評価を受けています。ベトナム製ジャガードタオルにご興味のある方は、お気軽にお問合せください。