先日、ベトナムから日本へ急ぎで発送しなければならない貨物があり、エアー便で出荷しました。様々な物流企業からお見積りをとりましたので下記に参考を載せています。
さて、エアー便で送らなければならない物量は、56cm × 38cm × 43cmの段ボールが27箱、約2.4m3、実重量は240kgsでした。実重量は240kgsですが、この商品は容積勝ちなので、容積重量で輸送費用は計算されます。容積重量の計算方法は、56 x 38 x 43 x 27箱 ÷ 5,000 = 494kgsとなります。容積勝ち?についてはこちらをご覧ください。
船で輸出する場合は、工場の出荷からお客様の到着まで約2週間が必要となります。(イメージ的にはベトナムでの輸出通関で2日間、船足で10日間、日本の輸入通関等で2日間が必要です。) 一方でエアー便の場合、工場を出荷したその日の深夜便の飛行機に乗り、次の日の朝に日本に到着し、速やかに輸入通関後を行い、最短でその日中にお客様に到着可能なスピード感があり、2日程度での輸送が可能となります。船便と比べると、エアー便で運ばれている貨物量は少なく、荷物の積み下ろしも含め日本側での輸入にかかる作業時間が短く済みます。
このように、貨物の到着を待っているお客様へいち早くお届けできるのがエアー便のメリットになります。従いまして、鮮度の要求が高い食材などがよくエアー便で運ばれています。
一方でエアー便にはデメリットもあります。主なデメリットは、船便よりも送料が高額になる点です。ですので、エアー便を使用する場合は、できるだけ少量にするか、できるだけ軽くするか、または高額な輸送費がかかったとしても到着を急ぐ場合に限ります。
さて、エアー便で送る方法も様々な方法があります。私たちにとって一番身近なのはEMSと呼ばれる国際郵便ではないでしょうか。EMSの送料は他と比べると少し安いのですが、日本ーベトナム間であっても受取人への到着まで1週間以上かかることもありエアー便とは思えない遅さなので、急ぎの時には使えません。今回は選択肢から外しました。
次に、DHLやFEDEX, UPSと呼ばれる専門の物流会社を使用する方法です。これらの企業は早く運んでくれますが、輸送コストは高い傾向にあります。
ベトナム~日本の場合、佐川にお願いする方法もあります。こちらは比較的お安く、かつ輸送もスピーディーで弊社もよく利用します。
他には、フォーワーダーという業種の物流業者にお願いして、飛行機のスペースの確保や日本側の配送手配までお任せするという方法があります。
今回は、DHL、佐川、フォーワーダーで輸送費を比較し、一番お安かったフォーワーダーに輸送をお任せしました。各社の輸送費の比較は下記の通りです。(工場の出荷からお客様の指定倉庫到着までの輸送費(door to door)になります)
DHL US$5,650
佐川 US$1,780
フォーワーダー① US$1,700
フォーワーダー② US$1,400
いつも大変お世話になっているフォーワーダーさんなので、他社よりもお値引きして頂いているのと、今回は壊れやすい物だったのでパレットに乗せて安定させて輸送いただくなど、様々なご配慮をいただき、無事にお客様へ送ることができました。このように、同じエアー便でも輸送費用やサービスは大きく変わってきますので、複数社からお見積を取られることをおすすめします。
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