2023年7月31日 縫製 ベトナムの縫製工場の賃金について

2023年7月31日 縫製 ベトナムの縫製工場の賃金について

縫製工場を運営する際、主に下記のような費用が発生します。

 

①人件費

裁断、縫製、仕上げ、検品などの作業を行うための作業員を雇用します。作業員の給与や福利厚生、社会保険などの人件費が、縫製工場にとって主なコストの一つになります。

 

②原材料費

衣類や製品を作るための生地、糸、ボタン、ファスナーなどの原材料を調達します。ベトナム現地調達が出来るものはまだ限られており、中国からの仕入れに頼っている部分も大きいです。

 

③設備・機械の購入・メンテナンス

裁断機、ミシン、プレス機などの設備や機械を必要とします。一部の工場では印刷機も自前で設置しています。

 

④光熱費

空調や機械の運転に必要な電力やガスなどの光熱費が発生しますが実際は空調の効いた作業スペースで働ける縫製工場は少ないのが現状です。

 

⑤賃借料

縫製工場が借りている施設や工場の賃借料も経費として計上されます。価格競争力を出すため、地方都市で場所を借りたり、所有地で工場を開始するオーナーもいます。

 

⑥営業費用

割合的には非常に少ないですが、営業活動にかかる広告宣伝費、営業用の交通費、展示会参加費なども経費の一部です。

 

⑦管理費用

経営者や管理職の給与、オフィスの管理費用などになります。

 

中でも縫製工場にとって一番大きなウェイトを占めるのが①の人件費です。②の原材料費も金額的には大きいのですが、原材料はお客様の注文が確定し、生産開始前にお客様から前金を受領して材料を購入するという場合がほとんどなので、キャッシュフローへの影響は人件費よりも比較的低いです。

 

さて縫製工場の賃金については工場によって様々です。高品質 & 多品種小ロット & 細かい作業も請け負う & 作業環境も整っているような日系工場の場合 1カ月の手取りが7.5万円という工場もあります。このような工場は社員も辞めにくく、ノウハウの蓄積ができています。次に日本向けにも提案可能なローカル工場で1カ月4.25万円、とにかく安く抑えたい質より量の工場は1カ月3.03.5万円+生産枚数による歩合という工場もあります。このような工場はとにかくスピード重視でとても日本向けにはご紹介できません。これらに加えて企業はベースのお給料に対して約36%の社会保険も支払う責務があります。

 

特に縫製品は①の人件費や⑤の賃借料が製品単価に大きな影響を与えます。さらに加えてベトナム製の縫製品のほとんどは輸入する際に特恵関税を享受することができます。チャイナプラスワンとしてベトナムでの縫製をお考えの際には、物づくりと物流を得意とする貿易会社の弊社にお任せください。

 

 

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