ホーチミン市から南部に向かって車で2時間半(100kmくらい)のところにある、ベンチェ省の工業団地にやってきました。ベンチェ省は人口130万人ほどで、ココナッツの森林やエビや淡水魚の養殖で有名です。10数年前から工業団地の開発が入り、ホーチミン市からミト市まで高速道路も伸び、現在も新しい工業団地が建設中です。本日はとある工場様にて出張者様と打合せです。
この写真から何の工場か分かる方は工場見学マスターです。
ダンボール屋さんではありません。
何かを裁断しているようにも見えますね!
答えは紙袋でした。日本から印刷機を輸入されており印刷が綺麗です。
ラメやホログラムや4色+特色の5色印刷が可能です。
こちらの工場は生産現場6,500m2、倉庫3,500m2、合計10,000m2の広さを持ち、月産450~750万枚の生産量をほこります。ほとんどが輸出用で、主な仕向け地は欧米諸国。皆様が一度は食べたことのあるような大手菓子メーカーのOEMや、日本向けでも有名企業のOEMをされています。
紐です。今から紙袋を作ります。
紐とクラフト紙の台紙を接着していきます。
紐を接着した台紙を更にクラフト紙に接着していきます。
機械の中で折ったりノリを付けたりし、全自動で出来上がりです。
この後は印刷を掛けて、大手生活雑貨屋さんの紙袋の出来上がりです。
あまりにも小さい紙袋は全て手作業で生産が可能です。
ベトナムでモノづくりを行う際、原材料の調達に必ず悩まされます。ベトナムは石油化学や製鉄、アルミ産業が弱く、石油から出来る樹脂であったり生地の原反、アルミや鉄などは輸入に頼っており、ベトナム国内調達ができる原材料は多くはありません。しかしベトナムは林業が盛んであることから紙の原材料は手に入りやすい傾向にあり、今後 包装資材の可能性はより広がっていくと思います。
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