貿易商社である弊社は米国ドル、日本円、ベトナムドンの3つの口座を所有しておりますので、お客様にはこれら3つの通過のいずれかでお支払頂く事ができます。特にドル口座をお持ちでないお客様にとっては、銀行にて円からドルに両替して海外送金するお手続きは煩雑、かつ両替レートも良くない、かつ海外送金手数料も高いという場合もあるようで、円でのお支払が喜ばれることもあります。今日はこのような為替についての情報を共有したいと思います。
2021年の年始はUS$1.00 が 104円程度でしたが、少しずつ円安が進み2021年末には115円となりました。その後2022年10月には150円弱まで安くなり、現在は138円~142円のレンジで推移しています。リーマンショック後の2011年10月31日、一時的は75.58円まで円高に行ったこともありましたが、それから比べると現在は約2倍ほどの為替の差があります。いわずもがなですが、この円安が近年の物価の上昇に影響していることは間違いありません。
貿易取引を行う際、基軸通貨(外国との貿易や資本取引などの経済取引において、その決済手段として用いられる通貨)は米ドルとなります。例えば、ダイソーで販売されている商品のほとんどは中国等の海外で作られた製品を輸入したものとなりますが、ある商品の輸入単価がUS$0.30の場合、2011年10月31日時点では US$0.30 x 75.58円 = 22.67円で仕入れることができていたのですが、現在ではUS$0.30 x 140円 = 42円と、同じ商品かつドル建ての単価は同じでも、円建てになったとたん昔よりも高くなります。このような現象が、あらゆる商品で発生しています。
だからといって2011年のような急激な円高が正しいのかというとそういう訳ではないのですが、個人的にはもう少し円高に振れ、2022年~2023年のような大幅な動きはせず、安定した推移をしてほしいと願っています。
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