昨年からベトナム市場への参入に挑戦されている、「巖」ブランドを醸す高井株式会社さんがこの度「日本産酒類海外展開支援事業費補助金」に採択されることとなりました。令和5年度の補正予算第二期に申請した企業が151件、その内58件が採択事業者として決定されたそうです。高井㈱の社長自ら何度も訪越され、少しずつ人脈や販路を広げてきたことも採択に繋がったのかもしれません。
この日本産酒類海外展開支援事業費補助金ですが、日本産の酒類の輸出促進を目的とした国税庁が管轄している補助金制度です。この補助金は、日本産の酒類のブランド力を高め海外市場での販売を支援するために設けられています。制度概要はコチラ(国税庁web site)。
簡単にまとめますと下記のような制度になっています。
〇補助率
補助対象経費の2分の1。
〇補助金額は
1件当たり1,000万円上限、50万円下限。
〇補助対象者
酒類事業者(製造業者、卸売業者、小売業者)又は酒類事業者を1者以上含むグループ。
〇対象となる取組例
・海外ニーズを踏まえ、強みを活かした海外展開をするための現地調査及びブランド戦略の構築
・海外の嗜好に即した新商品開発、新規ブランドの立上げ、そのための調査研究
・海外において新規に製品を取り扱う事業者の開拓や新たな販売手法の試行
・海外の有名レストラン等の協力による認知度向上に向けた情報発信
・地理的表示(GI)やテロワール等を海外向けのブランド化に活用する取組
・農商工連携や異業種連携等により、新たな価値創造を目指す取組
〇対象経費
① 設備等費 ② 謝金 ③ 旅費 ④ 借損料 ⑤ 通訳・翻訳費 ⑥ 会議費 ⑦ 広報費 ⑧ 委託費 ⑨ 外注費 ⑩ マーケティング調査費 ⑪ 産業財産権等取得等費 ⑫ 展示会等出展費 ⑬ 雑役務費 ⑭ 原材料等費 ⑮ 設計・デザイン費 ⑯ 出演料 ⑰ 運営費
さて、2025年は日本政府として清酒の輸出金額目標を600億円と掲げています。2023年の輸出金額が410億円だったことを考えると、少し高い目標設定のようにも感じますが、補助金を上手く活用しつつ日本酒の文化を海外で広め、弊社も輸出金額増加の一助になることができればと思います。
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