2023年7月4日 現地情報 スモールビジネスでの起業を考える

2023年7月4日 現地情報 スモールビジネスでの起業を考える

ベノナムの人口は1億人弱にも関わらずGDPは神奈川県とほぼ同じで、日本全体と比較すると16分の1程度です。市場規模が小さいと言われると確かに小さいのですが、逆にまだまだ伸び代があるとも言えます。

 

日本から出張に来られるお客様はベトナムの活気に驚かれます。個人事業のような小さいカフェやレストラン、ネイルサロンやスパ、小売店や市場が所狭しと立ち並び、店主と客が世間話や値交渉をし、多くの人々が往来する姿に、昔の日本を重ねる方もいます。(余談ですが、ベトナムでは2,000万ドン、円にして12万円程度未満であれば現金取引が認められています。現金取引の場合はレッドインボイスという領収書を発行しないことがほとんどで、これがベトナムの税収が少ない原因の一つとなっています。)

 

ベトナムでは年商5億円を超える企業は大手との位置付けになります。ベトナムのほとんどの企業は年商1億円以下で、社員数名または1人親方のスモールビジネスが大半を占めているからです。このような状況もあって、ベトナムではスモールビジネスのハードルが低いとされています。

 

弊社はモノやサービスを輸出入する貿易商社ですが、貿易商社の観点からしても、ベトナムは日本とは違ってまだまだブルーオーシャンが広がっていると感じています。ベトナムで生活していると不便や不潔といった「不」のつくことを散見するからです。日本ですでに確立されているビジネスモデルをベトナムでそのままコピーするだけでも成功できるチャンスは高いと思います。

 

ベトナムでのビジネスアイデアがまとまると、次は、外資100%で自身の会社を作るか、ベトナム人のパートナーに協力してもらい現地企業として商売をスタートさせるか、主にこれらの二択から選ぶことになります(どちらも一長一短です)。その後、登記やビジネスライセンスの準備を行い、ビザと労働許可証を取得し、いよいよ起業スタートです。事業資金については、ベトナムの借入金利は日本の消費者金融の年利よりも高いことが多く、日本での調達をお勧めします。

 

ベトナムでは、新しいお店が出来てはすぐに潰れたり、資金難でそもそもオープンまで辿り着けなかったり、大家から突然立ち退きを迫られたり、公安や当局から不明なお支払いの要求を受けたりと、難しい面があるのも事実ですが、それでも日本で起業するよりは成功のチャンスは大きく、刺激的なビジネスライフを味わえるのではないでしょうか。

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エコプラント有限会社 

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